• HOME
  •  > 2011
  •  > Boys, Be Ambitious 081 2011 チームノビー日本GP参戦編
BOOKMARK Googleブックマークに追加 お気に入りに追加 Yahoo!ブックマークに追加 SHARE Twitter mixiチェック

Boys, Be Ambitious 081 2011 チームノビー日本GP参戦編

2011.10.26

ちゃお、とぅってぃ!!チームノビー監督のノビーです!!
 
今回は、「チームノビー日本GP参戦編」です!!
先日このコラムで発表しましたチームノビーの日本GP参戦ですが、告知が遅れてしまったのには訳がありました。
 
Boys, Be Ambitious 081 2011 チームノビー日本GP参戦編
 
今だから言えるのですが、僕自信の参戦へ対する悩みがあったからなのです。
というのも剛大に当初予定していた去年のGP参戦時と同じGP仕様のバイクを用意してやることができず、パフォーマンス的に大きく劣る全日本仕様のバイクを、にわか仕立てでGPガソリン仕様に変更し、全日本仕様よりも劣るかもしれないバイクで参戦しなければならなかったからです。

「果たしてこのバイクで参戦する意味があるのか?」という問題と向き合い、自問自答するうちに時間が過ぎてしまったのです。
 
heartb_081_09.jpg
 
もう一つ時間がかかった訳は、俊也の代役参戦。
オートポリスで今シーズン一番の走りを見せた俊也ですが、当初GP参戦の予定は全くなく、タケとコヤマックスの敏腕ヘルパーとして参加するはずでした。
しかしオートポリスのレースで何かを掴んだのか、珍しく私に「監督、なんとかGPに出場できる方法はないでしょうか?自分の力がどこまで通用するのか試してみたいのですが。」と直訴してきたのです。
私はすぐに関係各所と連絡を取り、フォニカレーシングからグロツキ選手の代役として参戦できる事が決まったのがレースの1週間前だったのです。
 
結局私が出した今回の参戦への意義はこうです。
 
タケに対しては「結果を求めるのではなく、GPへの修行の一環として、まだできていない課題に取り組み、ライダーとしてのスキルアップを目指す」。
 
シュンに関しては「GPのトップ選手達と全く同じマシンに乗ることで、目標に対しての自分の今現在の立ち位置と今後の課題を明確に把握、そして認識する」
という物でした。
 
heartb_081_04.jpg
まずタケですが、やはり短い時間で今手持ちのパーツ(9月のミサノ渡航時に、イタリア製のGPガソリン用のパーツは何点か手に入れてきたのですが)の中からGPで使用するガソリンに合わせた仕様を見つけることはかなり大変でした。
全日本の規則に合わせたエンジン仕様がベースでは、ガソリンがきれいに燃えてくれずに、結果としてウィークを通してドライバビリティーの悪さ(パワーの扱いにくさ、コントロールのしにくさ)を改善することができませんでした。
 
おまけに予選中にジェネレーターがトラブってしまい、タイムアタックできないまま予選が終了してしまうという不運。
電気関係はいつ壊れるか予測ができないものだけに、決勝前には運にも恵まれずといったいやな流れになってしまいました。
 
heartb_081_01.jpg
そんな苦しい状況の中だったのですが、僕達には「できる事をやっていく」+「やらなければならない事をやっていく」、それしかありません。
岩田チーフメカ、実弟である晃大メカと力を合わせてトライ&エラーの繰り返し。
早い周回でのタイム出しをはじめ、ウィーク前にあらかじめ洗い出した課題をしっかりとこなしていく。

決勝では結果だけ見ると22位とイマイチのようにも思われますが、「チームタケ」としての課題はしっかりこなせていました。
内容としては悪くはなかったといえます。
ただ、これが最善だったかというとそうではない。
満足してしまえばそこで伸びは止まってしまいます。
 
heartb_081_05.jpg
タケの場合は実際にレースに関わる部分だけでなく、彼自身の中に大きな課題が残されている。
それにいつ気づくかで、今後のタケのレース人生がどうなっていくのかが、自ずと決まっていくのでしょう。
 
heartb_081_06.jpg
俊也は今回、何とアプリリアの最新ワークスマシン「RSA」を駆ることになりました。
彼の課題としては、GPチームの仕事の進め方をチェックし学ぶ。
語学力の確認。初めて乗るバイクへの対応力のレベル確認。セットアップの進め方のレベル確認。
 
短い時間でのコースの攻略方。まだまだありますが、少し挙げただけでも大変そうですね。
冒頭でトップライダーと同じマシンに乗ることで、自分の立ち位置を確認すると書きましたが、それよりも今年スペイン選手権、全日本、プライベートテスト、なにより私の家に下宿し、共に生活しながら私が教えてきた私自身の経験からくるライダーとしてあるべき姿、これをどこまで理解し、実践できるか。
学校で言うところの期末テストみたいなもんですね。
さて、俊也君の成績はどうだったのでしょうか?
 
heartb_081_07.jpg
木曜日にチームと合流して早速ミーティング。
ここでチーフメカニックからまず言われたことは、「うちのチームに英語のしゃべれないライダーはいらない」という言葉でした。
これには俊也もはっとしたようです。
なぜなら今年チームノビーに加入した時点から、俊也には「GPに行きたいのなら、英語の勉強は必須だ」と伝えあり、自分が果たしてしっかり英語を勉強してきたか?という問題に初めて直接ぶつかったからです。
 
全日本では全く英語をしゃべらなくても普通にレースができてしまいます。
スペインでは、スタッフはフランス人、イタリア人、スペイン人と多国籍に渡りますが、中山メカと私がいるので、肝心なところは日本語で済んでしまいます。
しかしGPではどうでしょう?
私が参戦した頃のようにオール日本チームでの参戦がほぼ不可能な今の時代、実力的には参戦してもおかしくないくらいの力が付いたとしても、海外チームと合流すれば、初年度から語学力が要求されることは間違いありません。

レースは結果がすべての厳しい世界。
チーム側とうまくコミュニケーションをとることができなければ、当然それは自分のリザルトに帰ってきます。
はたして無事生き残れるでしょうか?
 
heartb_081_08.jpg
言葉の壁はさておき、マシン特性の把握やライディングの組立は、今の俊也が持つ力をほぼ出し切ったと思われますし、特にセットアップの進め方に関しては、何とチーフメカに誉められる場面も!!
俊也はまだあまり多くの情報をメカに伝えることはできないのですが、伝えてくる情報に関してはかなり精度が高かったのです!!
アプリリアには使いやすいデータロガーが備わっていて、さらには俊也の乗ったマシンが昨年のジョナス・フォルガー車という事もあって、常にジョナスのデータと比較しながら作業を進めていきました。
質の高いデータと今の彼とのライディングの違いを把握し、色々なことを学ぶことができたはずです。
 
heartb_081_03.jpg
二人ともそれぞれに収穫のあったGP参戦になったはず。
それを生かすも殺すも本人がどのように認識し、さらには今後どう行動するかです。
 
heartb_081_10.jpg
今後の彼らの更なる成長を期待しましょう!!