夢と現実
杉浦社長の果てしない夢は、まだまだつづく。
というのは、直営店やチェーン店が、各地区でオートバイとライダーが行って楽しむような施設をひとつずつ作るように指導している───というのだ。
たとえば、モトの運動場、練習場を始め、行って泊まれる山荘のような施設、メカニックの研修センター、カートコースなど。
これによって、ユーザーの需要も拡大しよう───ということを狙っているわけだ。
つまり、[需要の創造]。では[練習場]の問題を詳しく述べよう。
これは、免許をとり、バイクを買ったものの、一般道に乗り出していくにはまだ不安だとか、ライディング中に危険な思いをして、もう一度、自信がつくまで練習したいなどというライダーのための施設。
本来は、メーカーや地方自治体などが持つべきものなのだが、それを小売店サイドが協力しあって実現したら........というわけ。
それも、たとえば市街化調整区域でも建物などが建てられるように、法の改正も含むというほど、大がかりな構想なのだ。
「民間でなにもやらずに国や県に「やれ」というわけにもいかないので、まず自分たちで多くの店と協力してやろうと思っているんです。メーカーも牧場やゴルフ場ばかり作らないでこういったものをつくって欲しいですね。できたら、1県にひとつぐらいは必要でしょう。それを、行政にも訴えていこうということなんです」(杉浦社長)。
もちろん、レジャー方面でもいくつかプランはある。しかしそれは次回に譲ろう。
ヤマハACの事業としては、いずれ[バイク・ショップ]と呼ぶ、原付バイクを中心に扱うショップを全国に1500店配置し、先のスポーツ・ショップと共に日本中をネットすることが考えられている。
実現できるかどうかわからぬが「24時間サービス」の拠点も全国に6つ置きたいという構想だ。
あまり知られていないが、同社は現在でも営業所と営業所をつないで東名高速道路の2輪サービスをフォローしているという。
現在の本社機構、直営店を含めた社員は約130名。そして、仮に50名を新規採用したとしても、 直営店を11店つくれば55人は必要になるため、焼け石に水というほどだ。
とにかく、ヤマハオートセンターのビジョンは、とてつもなく大きい。